「住宅を建てたり買ったりする際に、国や自治体から補助金が出ると聞いたが、どの制度が使えるかわからない」——住宅取得において活用できる支援制度は非常に多岐にわたりますが、制度の名称や条件が複雑で、実際に使いこなせている方は多くありません。補助金・助成金・税制優遇を正しく理解して活用することで、住宅取得コストを大幅に削減できる可能性があります。このセミナーでは、現在活用できる主要な住宅関連の補助金・税制優遇制度を体系的に解説します。なお、各制度は年度ごとに予算・条件が変更される場合があるため、最新情報は各制度の公式情報をご確認ください。
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)
住宅取得にあたって最も広く活用されている税制優遇が住宅ローン控除です。住宅ローンを利用して住宅を購入・新築・増改築した場合、年末のローン残高の一定割合が所得税から控除(差し引かれる)される制度です。
控除率・控除期間・対象となる借入限度額は、住宅の性能(省エネ性能の等級)・新築か中古か・居住開始年によって異なります。新築の省エネ性能の高い住宅(ZEH水準・長期優良住宅など)は借入限度額が高く設定される傾向があります。中古住宅の場合は借入限度額が新築より低いですが、リノベーションをして一定の省エネ性能を満たした場合は限度額が引き上げられる場合があります。
控除期間は新築の場合最大13年間とされています(中古住宅は10年間)。所得税から引ききれない分は住民税からも控除できる場合があります。住宅ローン控除は購入後に自分で申告が必要(初年度は確定申告・2年目以降は年末調整で対応可能)なため、忘れずに手続きを行うことが重要です。
子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業は、子育て世帯・若者夫婦世帯による省エネ性能の高い住宅の新築・リノベーションを支援する補助金制度です(制度の詳細・予算・対象条件は年度によって変更があります)。
対象となる住宅は、一定の省エネ基準(ZEH水準など)を満たすことが条件となります。自然素材の家を建てる場合でも、断熱・気密性能が基準を満たしていれば補助金の対象となりえます。補助額は住宅の性能や施工内容によって異なりますが、新築の場合は数十〜百万円規模、リノベーションの場合も数十万円の補助を受けられる可能性があります。
この制度を活用するためには、登録された施工業者による工事が必要です。住宅会社を選ぶ際には、この制度の登録業者かどうかを確認することをおすすめします。
長期優良住宅・ZEHに関する支援
長期優良住宅は、耐震性・省エネ性・耐久性・維持管理のしやすさなど複数の基準を満たした住宅として認定される制度です。認定を受けることで、住宅ローン控除の借入限度額の引き上げ・登録免許税の軽減・固定資産税の軽減などの優遇を受けられます。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、高断熱・高効率設備・太陽光発電などを組み合わせて、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロ以下にした住宅です。ZEHの補助金は経済産業省や環境省が実施しており、ZEH・ZEH+・ZEH-M(マンション向け)など複数のカテゴリがあります。補助額は住宅の規模や性能によって異なります。
自然素材の家でもZEH基準を満たすことは十分可能です。高い断熱性能(例:グラスウールや自然系断熱材を厚く施工)と太陽光発電を組み合わせることで、ZEH認定を取得した自然素材の家を実現している事例があります。
リノベーションに活用できる補助金
中古住宅のリノベーションには、複数の補助金が活用できる場合があります。
既存住宅における断熱リノベーション支援事業:窓・外壁・屋根の断熱改修工事を支援する補助金です(環境省系)。断熱性能を高める工事が対象で、窓ガラスの交換・内窓設置・断熱材の施工などが含まれます。
給湯省エネ事業:高効率給湯器(エコキュート・エコジョーズ・ハイブリッド給湯器など)の導入を支援する補助金です。既存住宅の給湯器交換にも適用できる場合があります。
耐震診断・耐震改修への補助:旧耐震基準(1981年以前)の建物の耐震診断・耐震改修工事に対して、国・都道府県・市区町村から補助金が出る場合があります。補助の有無・金額は自治体によって異なるため、住まいのある自治体に確認が必要です。耐震改修への補助金は50万〜150万円程度のケースが多く、リノベーションの一環として耐震補強を行う際に活用できます。
バリアフリー改修への補助:介護保険の住宅改修費(要介護認定を受けた場合に最大18万円の補助)や、自治体の高齢者向け住宅改修補助を活用できる場合があります。
不動産取得に関わる税制優遇
住宅購入時には、ローン控除以外にも複数の税制優遇があります。
不動産取得税の軽減:住宅用の土地・建物を取得した際にかかる不動産取得税は、一定の要件を満たす住宅(新築・一定の中古住宅)について軽減措置が適用されます。
登録免許税の軽減:不動産登記の際にかかる登録免許税は、住宅用途の場合に軽減税率が適用されます。長期優良住宅・認定低炭素住宅はさらに軽減率が高くなります。
固定資産税の軽減:新築住宅の固定資産税は、一定期間(通常3年間。長期優良住宅は5年間)、建物分が1/2に軽減されます。
住宅取得等資金の贈与税非課税特例:父母・祖父母などから住宅取得のための資金贈与を受けた場合、一定額まで贈与税が非課税となる特例があります(適用条件・非課税枠は年度によって変更があります)。
自治体独自の補助金・助成制度
国の制度に加えて、都道府県・市区町村が独自に行っている補助金・助成制度も見逃せません。地方移住促進補助(地方への移住者向け住宅取得・リノベーション補助)・空き家活用補助(空き家の購入・改修への助成)・子育て世帯向け補助(子育て世帯の住宅取得や改修費用への助成)など、自治体によってさまざまな制度があります。
自治体独自の制度は、国の制度と併用できる場合があります。また、過疎地域・地方移住を検討している方は特に自治体の支援が手厚いケースがあるため、移住先の自治体に直接問い合わせることをおすすめします。
このセミナーで学べること
このセミナーでは、住宅取得・リノベーションで活用できる補助金・税制優遇を体系的にお伝えします。
・住宅ローン控除の仕組み・控除額の計算方法・申請手続き
・子育てエコホーム支援事業の対象条件と活用方法
・長期優良住宅・ZEHの認定条件と優遇措置
・リノベーションで使える補助金(断熱・給湯・耐震・バリアフリー)
・不動産取得税・固定資産税・登録免許税の軽減制度
・自治体独自の移住・子育て・空き家活用補助の探し方
「知らなかった」では取り返しがつかない補助金・税制優遇もあります。住宅取得を考え始めた早い段階でこのセミナーを受講し、使える制度を最大限に活用してください。